ジャイアント・シーソー
4m×2mの大きな板 これがシーソーになっています。
みんなで乗り、息を合わせて、バランスをとるという活動です。
始める前に、怪我が起きないように、乗り方を説明します。
50キロ×30人=1.5トン もしシーソーに挟まれば大怪我です。
ところが、やっぱり守ることができない。
活動中に飛び降り、飛び乗ってみたり、ジャンプをしてみたり
バランスをわざと崩すことを楽しみます。
これで中学2年生。
とりあえず、10秒だけバランスをとることを目標とします。
それでも、活動に集中できません。
「今から、3分間で達成してください!」と時間を縛る。
少しまともに活動できるようになりはじめる。
すると男子1名が興奮を抑えられないまま、飛び跳ねる。
あげくに、床に寝転んでしまう。
すると、ひとりの女子がひと言
「あんたが寝転んでいるから、バランスが取れないんだよ」
その途端、寝転んだ男子は立ち上がり、活動を再開しました。
そして、そのまま、10秒を達成して終了となりました。
この女子生徒 不登校気味で、今日参加できたことがえらい、
もしかしたら、親が迎えに来るかもしれませんと言われた生徒です。
一方の男子は、感情をコントロールできず落ち着きがありません。
興奮すると、その場で踊りだしたり、言いたい放題な生徒です。
私が叱ったり注意したところで、伝わらないし変わらないでしょう。
ところが、女子生徒のひと言でパッと立ち上がったのです。
FTよりも、学級の仲間からのひと言の方が、強力なのです。
子どもは、仲間との関わりの中で成長していきます。
まさに、その瞬間でした。