勇気づけるとは、感謝することです。
『ありがとう』は魔法の言葉です。
相手から感謝されると、もう一度がんばろうと活力が湧いてくるものです。
感謝に似ているのが、褒めるです。
感謝は、対等な関係で上下関係ではなく、横並びの関係です。
褒めるは、上下の関係で、上から下に向かっていう言葉です。
その違いをまとめるとこうなります。
感謝とは、相手が誰であろうと、その行為自体に共感した時に、心のから出る言葉です。感謝されると人は責任感と自己肯定感を育み、明日への気力とつながります。
褒めるとは、自分の期待通りの成果が出た時に、成果を出した本人に向けられた褒美です。褒美をあげると、目的がすり替わり、欲に縛られ、その場限りの意欲しか湧いてきません。
あるユダヤ商人の話
あるスラム街で、ユダヤ人がお店を開きました。
すると、スラム街の悪ガキ達がやって来て、はやしたてます。
『や~い や~い ユダヤ人~!!』
すると店主が出てきて こう言いました。
「君たち、来てくれてありがとう。100円あげるから明日も来ておくれ!」
『バカじゃないの、100円くれて、明日も来てくれだってさ!』
次の日も悪ガキ達はやって来て、はやし立てます。
「やあ、君たちよく来たね! 今日は50円あげるよ、明日も来ておくれ」
『バカじゃない? 明日も来てやるよ』
次の日も悪ガキ達はやって来て、はやしたてます。
「やあ、君たちよく来たね! 今日は10円あげるから明日も来ておくれ」
すると悪ガキ達は、こういいました。
『10円ぽっちで来るわけないだろう、もう来ないよ!』
はやしたてるという悪い行動も、褒美をあげると目的がすり替わります。
100点取ったら、1000円あげる。
まさに褒美で釣っていますが、どう変えるのがいいのでしょうか?
まずは子どもに、『100点取って、どんな気持ち?』と聞いてあげましょう。
「すごくうれしい!」
『そう、よかったね、そんな喜んでいるのが見れて、ママもうれしいよ ありがとう』
こんな感じで、一緒に喜んでもらえると、子どもは勇気づけられます。
簡単だけど、難しいですけどね。
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