1つのゲームが終わると、ふり返りがあります。
ふり返りで注意しているのが、気持ちを聴くことです。
「今、どんな気持ちですか?」
と私が質問すると、男性はこのように答えました。
『もっと、ポジティブに考えないといけないと思いました。』
この答えは、今、彼が頭で考えていたことで、気持ちではありません。
あらためて気持ちを探ってみれば、こんな感じですか?
『思い通りいかなくて、イライラして、失敗する度にガッカリしました」
イライラもガッカリも、ネガティブな感情です。
彼はネガティブ感情を封じ込めて、ポジティブ思考に切り替えていました。
ネガティブな感情にも、しっかりと向き合うことはとても大切なことです。
ネガティブな感情は悪いことではありません。
ネガティブを心に封じ込めていると、ネガティブに向き合えなくなります。
すると他人のネガティブな感情にも向き合えなくなります。
男性は成果を求める習性なので、ポジティブな感情を理想とします。
だからネガティブ思考を封じ込め、ポジティブ思考にパッと切り替えます。
女性は感情豊かなので、ネガティブ思考をそのまま愚痴ることができます。
ただ聞いててくれるだけでいいのに、男性には聞くに堪えない話です。
思春期の子ども達に大切なのは、ネガティブな感情を受け入れることです。
ネガティブだろうと、本来感情に良いも悪いもありません。
自分のネガティブを受け入れることで、他人の気持ちに寄り添うことができます。
感情は、何かしらの行動の結果として、湧いてきたものです。
アクシデントでネガティブな感情になる時だってあります。
ネガティブは、幸せになるためのヒントだと思えばいいでしょう。
現代社会は、子どもは偏差値、大人は仕事の成果、と成果を求める社会です。
男性は、会社・年収と仕事の成果で評価されることに安心感を求めます。
女性は、マイホーム・衣服・子ども・学校 持っているもので比べたがります。
人生の目的は『幸せになる』ことです。
人と人を結ぶ一番強いものは、愛情です。
愛情で結ばれた関わりの中で生きていくことが、一番の幸せです。
愛情で結ばれた幸せは、人を感動させます。
人間が独りだけで時間を使うようにはできていません。
人は進化の過程で高い共感力を手に入れることができました。
そして他者の中に自分を見るようになり、他者の目で自分を定義するようになりました。
独りでいても、恋人や家族、親しい仲間のことを考えるし、影響されます。
人は自分を他人と重ね合わせながら、その時を生きているのです。
つまり、幸福は仲間とともに感じるものなのです。
信頼はお金や言葉ではなく、ともに生きた時間によって強められるのです。
子ども達は、学習塾に習い事、受験と偏差値のなかで効率的な時間のなかで生きています。
友だちを思いやる時間を増やすことで、友達と幸せを分かち合ってほしい。
ストレスは一緒に寄り添う時間が解消してくれるのです。
大切なのは、どうしたら『幸せ』な気持ちになれるのか?ということです。
行動を変えたら、湧き上がる感情も変わるかもしれません。
自分の感情を手掛かりに、行動を変えていくことが必要です。
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