活動に入る前には、必ずグランドルールを守ることを約束してもらいます。
約束を守ってくれるなら、約束の中で自由に楽しむことができます。
守れないなら、一緒に活動することはできません。
自由だから何をしてもOKだ! ではありません。
そもそも、自由はルールの中にあるのです。
みんなが気持ちよく一緒にいられるルールを守るから自由なのです。
ルールは活動中に生徒が「自分の行動を内省する」道具として使います。
私たちのグランドルールは5つあります。
- 本気で
- みんなで
- 安全に
- 話す
- 聴く
活動中、ファシリテーターは生徒たちにルールを投げかけます。
「それって、みんなと一緒にやっている?」
「安全にやってよ!」
「みんな! ほら、彼女の意見を聴こうよ!」
投げかけられることで、自然とルールに注意が向くようにしています。
どんな生徒も内省する力はあります。
太平洋の島国 パラオ の話を紹介しましょう。
太平洋戦争の頃は日本が統治していました。
日本人は、『年長者を敬い、勤勉』を厳しく教育しました。
ところが、戦後、アメリカが統治しました。
戦争終結したばかりなので、パラオの人々は着の身着のままでした。
それを見たアメリカ人は、土人レベルだと勘違いします。
そして、援助と自由を持ち込みました。
援助は考えることをやめさせました。
ルールのない自由は、無秩序を産みました。
あれだけ日本人に道徳教育をうけたパラオの人々は変わりました。
大切なことは、秩序のあるところに、自由がある。
最低限守らなければならないルールの中に、自由があります。
日本で言えば、お天道様が見ている。
海外でいけば、キリスト教やイスラム教、などの宗教です。
援助は考える力を弱くします。
援助のあるところに、工夫はない。
自由になれば、物もお金も増える? そんなことはありません。
本当の自由は、お金や物に縛られない。
日々の生活を大切に、世の中に感謝し、貢献する。
それはとても厳しい日常です。
甘えが出れば、お金も欲しくなります。仕事も欲しくなります。
欲しい気持ちが強くなればなるほど、苦しくなります。
世の中の役に立つことを考え、積み重ねる
お金も仕事も、後からついてくる。
日々の暮らしを憂い、悩むことはやめて
目の前のことを積み重ねる。
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