私たちがやろうとしているのは、映画版『のび太の〇〇〇大冒険』です。
目指すのは、どんな子でもその個性を輝かせて大活躍できる冒険です。
ワクワク・ドキドキな冒険体験から、理想の学級のあり方を学びます。
・自己中で暴力的なガキ大将、いざとなったら頼れる男 ジャイアン
・ナルシストで意地悪、嫌味なやつ、マザコンのスネ夫
・勉強ができ、まじめで優しく、しっかり者のしずかちゃん
のび太は、勉強も運動もダメ、やればできるのにいつも三日坊主。でも、生き物を思いやる優しさと、仲間のために危険を顧みない勇気を秘めています。
わが子が通う学校に当てはめると、「ジャイアンとスネ夫とは一緒に遊んでほしくないなぁ・・」と思いますよね。
でも私たちが目指すものは、ジャイアンとスネ夫を指導し、矯正することではありません。
学級のために、彼らの力を発揮してほしいと考え、彼らの心に働き掛けていきます。
それに、ちょっと想像してみて下さい。
もし、できすぎ君、しずかちゃん、のび太だけだったら、何てつまらない学級でしょう。
そつなく何でもできるけど、まあまあの出来映えで、面白みも爆発力も感じない学級です。
みんなで協力して、困難な課題を成し遂げることの楽しさに気づいてほしいのです。
そして達成感に心を燃やし、自らを突き動かすエネルギーを感じて欲しいのです。
『プロジェクト・アドベンチャー』という冒険を通して、お互いの個性を認め合うこと を目指します。
- のび太の生き物への愛情は、仲間を冒険に駆り立てる動機付けとなります。
- 尻込みするほどの恐怖は、ジャイアンの男気に火をつけます。
- すぐに弱気になるのび太を勇気づけるのは、しずかちゃんのやさしさです。
- 仲間の頑張り姿が、スネ夫の心に火をつけて、得意のラジコンで仲間を救います。
冒険では、仲間と協力する・仲間に貢献するという 心のあり方 が求められます。
感受性豊かな中学生・高校生に、冒険という困難な課題を与えます。
仲間と協力して一緒に課題を達成した時の感動・驚き・歓喜は心を熱くしてくれます。
それが自らを内側から突き動かすエネルギーとなります。
これこそが、自らの手で未来を切り開くエネルギ―なのです。
勉強や運動だけでは育むことが難しい、生きる力です。
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