日常生活には、冒険が満ち溢れています。冒険の難易度で分けると、3つのゾーンに分かれます。

 

全然平気で簡単な領域 

【お気楽ゾーン】

う~ん、どうしようかな

【チャレンジゾーン】

絶対、もう無理!   

【ギブアップゾーン】

 

たとえば、こんな場面を想像してみて下さい。

 

「ジェットコースター」

 高所恐怖症、胃がぐ~んとなる感じ

「給食の時間」

 牛乳・しいたけ嫌いな食べ物どうしよう、

「動物を触る」

 犬に嚙まれたらどうしよう、ヘビは無理だ!

 

自分の性格でもチャレンジはあります。意見を伝える、話を聴く、我慢する、楽しむ、悲観的、弱音など、みんな千差万別です。

 

だけれど、今日はチームとしてチャレンジゾーンで活動してもらいます。チームはもちろん、個人としてもチャレンジな1日です。

 

個人でチャレンジするのは苦しいので、ぜひ「5つの約束」を思い出してください。本気で、みんなで、安全に、話す、聴く

 

私たちのプログラムは、たった1日で信頼関係の土台を作ります。

 

そのためには、チームを困難な状況に追い込んで、本気で協力せざるを得ない状況に追い込むので、当然、対立も起きます。

 

対立でバラバラになった力を、向きを合わせてチームの推進力に生かしながら、困難な課題の達成向けて努力していきます。

 

 

活動中には、歓喜、うれしい、楽しい、感謝、モヤモヤ、がっかり、イライラ、無理! 口から溢れるように感情が湧いてきます。

 

その気持ちを書き留めて、チームのみんなで見れるようにしたのが、ビーイング」です。

 

困難な課題を解決するために、自分にできること、みんなにやってほしいこと、心構え、言葉掛けを書き出したもので、それは現時点のチーム状況を映し出したのようなものです。

 

 

人は自分が尊重されていると感じると、心の壁が下がります。つまり「ビーイング」に書いてあることを実行することは、他人の心の壁を下げるということです

 

心の壁が下がれば、周りの仲間の声が心に届きます。友達のアドバイスをアドバイスとして素直に聞くことができるようになります。

 

体験学習を学級で実施するためには、「心に声が届く」という学習環境を整えることが必要不可欠な条件です。

 

先生自身が冒険ゲームを運営する必要はありません。冒険ゲームの体験はたった1日だけで十分で、専門家にまかせれば良いです。

 

私達が提供するゲームよりももっとチャレンジなゲームは、学校生活そのものです。子ども達の心の成長は学校生活の中にあります。

 

だからこそ1年間「ビーイング」を使い続けることが重要です。

 

心の壁が下がった状態は安心な学級だけど、逆に無防備で傷つきやすい状態です。トラブルの芽を警戒し、すぐに対処する準備が大事です。

 

例えば、力の強い生徒の横暴な態度を見て見ぬふりをしてしまうと、いつの間にか、誰も注意ができない雰囲気になってしまいます。

 

こうなると、生徒全員の心の壁は上がってしまいます。再び冒険活動で下げる努力をしても時間がかかる事態になってしまいます。

 

だから「ビーイング」を使って、学級のことを話し合える環境を維持することが、とても大事なのです。

 

例えば学級で喧嘩が起きました。この瞬間がまさにチャンスです。

 

当事者を非難するのではなく、この先、同じことが起きないようにするために、自分たちには何ができるのかを各自で話し合う。

 

このふり返りを繰り返すことで、少しづつ学級のルールが浸み込んでいきます。言葉にするのが苦手な生徒もいますが心配無用です。

 

言葉にできなくても「ビーイング」を見て何かを考えるでしょう。

 

心理学者のアブラハム・マズローは自己実現のための欲求段階では、「人は生理的欲求の次に、安全を求める」と説いています。

 

安心できる理想の学級を作るために、みんなで努力することは最も受け入れやすいテーマだと言えます。

 

ビーイング」は、「理想の学級作り」のための行動目標でもあり、学級のルールもであります。

 

ビーイング」の通りの学級になった時、「いじめ」はなくなります。