たった1日で、学級の信頼関係をつくる

本当にたった1日で信頼関係を作れるのか、疑問に思うことでしょう。

 

それは、人は誰でも自分を守るために心に壁を作るからです。乱暴で自己中なジャイアン、マザコンで嫌味なスネ夫みたいな生徒はどこにでもいます。だから簡単に学級が1つにまとまることはないと思うことでしょう。

 

私たちは、彼らを指導することはしません。それどころか「君達の力をみんなのために発揮してほしい」と彼らの心に働きかけます

 

ではどうやって働きかけるのか?

2つの本能を揺さぶるります。

 

1つ目は「困難に直面した時、人は助け合う」、2つ目は「人は自分が大事にされていると感じると、心の壁は下がります

 

実生活で例えるなら、自然災害が起こった時の避難所です。人々は自発的にお互いを気遣い、肩を寄せ合い、助け合います。

 

私たちはこの本能を同時に揺さぶるために、ハラハラ・ドキドキする「映画版 のび太の〇○大冒険」を意図的に活用します。

 

 

「危ない!」とパッと仲間の体を支える。アイデアを出し合い困難にチャレンジする。まさに本能を揺さぶる体験です。

 

『ありがとう』と体と心でけあう経験を積み重ねることで、人は仲間を信用していきます。

 

冒険の難易度が高いほどに、達成した時の喜びは大きくなり、信頼感も大きいものになります。

 

逆に本気で取り組むほどに、イライラ・ムカムカ、時には口喧嘩になることもあるでしょう。

 

対立が起きるのは、力の向きがバラバラだからです。チームの目標は同じでも、自分の理想から離れればイライラも大きくなります。

 

小さな成功体験を積み上げ、力の向きが揃っていけば、爆発的な力に変わり、無理難問も達成できます。

 

対立が大きいほど、達成した時は大歓声が上がり、感動で笑顔のハイタッチをします。そして仲間への感謝と信頼が大きく湧きあがります。

 

すると、あのジャイアンは危機が迫った仲間のために、足が震える恐怖に立ち向かいます。スネ夫が得意のラジコンで仲間を救います。

 

こうして作られた信頼関係が、学級づくりの土台となります。

 

信頼関係により「心が安心」になると、仲間の声が心に響くようになります。周りの言葉に耳を傾け、気づき・学びが生まれます。

 

生徒はコミュニケーションするたびに、お互いに刺激し合い、どんどん成長していきます。生徒1人1人が学びの素材となるということです。